2012年7月18日水曜日

TONI&GUYの雑賀健治さんが亡くなったそうだ

今や使用しないフレンチレザー

自分が美容に入った時期は 
世間にカリスマと称される有名美容師が認知される以前


サッスーン(ブラントカット) はスゴイ? もう古い?? 

というか当たり前 

ベーシックカット=ブラントカット と確立されていた時代だ





でも徐々に
デサンジュ マニアティス モッズヘア なんて海外サロンのスタイルが
業界紙でもよく特集されていた。

その ひとつであるTONI&GUYの雑賀健治さんが 7月11日 亡くなったそうだ


今年は ヴィダルサッスーン氏が逝かれたと思ったら、、、



カットはブラントカットが当たり前になっていた美容師なりたての当時

TONI&GUYの フレンチレザーが とにかく斬新だった


(レザーカットは ブラントカット以前の 髪結時代のカット技法という感じだったから)


TONI&GUYのフレンチレザーで アウトラインを切った方が 
ブラントより切り口が自然(ナチュラル)

という 今では ごくごく当たり前の 



【 ナチュラル感 】


当時の 一般サロンには ぜんぜん無かった。


きっちり つなげる カットが 正しいカット!

切った結果が どうなるか より


どう 切るか


そして

とにかく こてこてなブロードライで形づけする仕上げ


それを ただひたすら繰り返すというサロンワーク


デザインという 視点に乏しく


似合ってるとか 髪質や骨格 ライフスタイルに無理がないとか


そんな価値観に 無頓着であったような・・・・




でも一般のお客様は 何も情報がないので何も言わなかった。
それが当たり前なので なんの不思議もなかったのでしょう。。

流行の髪型を ただやりさえすれば 

それでもう 髪のおしゃれは最先端で すべて完成 オールOKという感じでした。


余談ですが

本田美奈子がしていた zパーマ(わかるかなぁ?)
うちの母もTONI&GUYのロッド買って持っていたし(笑)

でも枝毛 切れ毛で その後廃れたようだけど。。
(当時の美容師の薬剤知識レベルでは無理もない気がする)



革新的なツールが産む 未知の世界


そして ナチュラルという 


次代の きざしを

当時ひよっこ美容師の自分にも感じさせてくれた

美容師の1人だった。



また一人 時代を作った美容師が去っていった。

御冥福をお祈りします。







美容師ブーム前の当時の業界紙は モノクロのページの海外情報が際立っていて
今と違う空気が漂っていたよなぁ